マイソウルヒストリー My Soul History

流れにゆだねてソウルのルーツを辿る旅

写真の少女 ②

 

夢に出てきた少女の写真のことをブログに書いていたら思い出したのは、5年前に亡くなった母のこと。

 

母が亡くなったとき、歳の離れた母の長兄の息子(つまりは私の従兄なのだが、13~14歳離れている)が、昔の貴重な写真を持って来て見せてくれた。

従兄の父、つまり、私の母の長兄が戦地に出征するときに、家族みんなで庭で撮った写真だった。

母は、見事な黒髪のおかっぱ頭で、4〜5年生だろうか、着物を着て前列に座っていた。

母の子供の頃の写真を初めて見た。

子供ながら、鼻筋の通った美人だ。

 

でも、とても悲しく沈んだ顔をしていた。

明るい母のイメージとはまったく違う女の子のように写っていた。

従兄が言うには、この前年に母の母親が亡くなり、そして今、長兄まで戦地に行ってしまう。

悲しさと寂しさが大き過ぎて、耐えるのに必死だったのだろうと。

 

母の心の痛みが伝わって来た。

 

従兄は、そのとき乳飲み子だった。

出征した母の長兄は、戦地で戦死して帰って来なかった。

だから従兄は、その写真だけが自分の父親が存在していたことを知る証なのだと。

 

夢に出てきた少女は、母なのではないかと思った。

似てはいないのだけれど、女優Mさんが現れたのは、私に美人を思い出させて、それから母を連想させる仕掛けだったのかもしれない。

 

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 (母の死から2年経ったときの庭。母が丹精込めて手入れしていたのだが…)

 

思えば、母が亡くなってから、母のことをあまり思い出していなかった。

私は父親っ子だったから、父のことはよく思い出して感謝の気持ちが湧いてきたりしていた。

天国の母が寂しかったのかもしれない。

ごめんね。

 

従兄が見せてくれたあの写真に写っている母の家族は、従兄を除いてみんなあちらの世界に逝ってしまった。

私が大好きだった叔父も叔母も、従兄の姉も。

 

愛しい思いが湧いて来て、ムーラマントラを唱えながらあの写真に愛を送った。

悲しい顔をした子供のころの母が、にこやかに笑う明るい50代の母の顔になった。

 

ああ、良かった!

 

今朝見た夢は、私にこのことをして欲しかったのだと思う。

お母さん、ごめんね〜 😅

そして、ありがとう ✨😊💕