天井で鳴る音①
台所の天井で音が鳴ることに気づいたのは11年前である。
天井の建築材が湿度の変化で鳴る音とは違う。
あれは、ガチッ という大きな音だ。
ただ鳴るのなら、気にも留めないのだろうが、あるいは、あまりに頻繁に鳴るので、工務店を呼んでみてもらうことにしたかもしれないが、
私が心の中で考えたことに「賛意」を示す音なのである。
それに気づいたのには、理由がある。
11年前の2007年夏、あるヒーリングエネルギーに出会い、それを自分でも使えるようにしてもらった。
私はそれまで、科学的に立証されてないものは信じない人間だった。
手をかざしただけで痛みが取れるなんて、胡散臭くて到底信じられない、と、そう思っていた。
ところが、私にその情報を教えてくれた人は、誠実で嘘を言うような人ではなかったし、数日後にその見えないエネルギーの施術を受けてみたら、私の強烈な股関節の痛みこそ、そんなに変化はなかったが、全身に何か「気」のようなものが巡っているのが感じられて、ぐったり疲れたのだ。
これは何かあると思い、自分でもこのエネルギーを使えるようにしてもらった(色々いきさつはあったけれど、それは省略)。
右股関節の強烈な痛みをなんとかしたい一心で、とにかく、このエネルギーを股関節に当てまくっていた。
そんな頃だった。
夕方、台所に立って夕飯の支度をするのも、痛みと何とか折り合いをつけながらやらなければならない。
立ち方ひとつで痛みがひどくなるから、身体を微妙に動かして、痛みが出ない立ち方を模索しながら、夕飯を作っていた。
腰をも少し伸ばしたほうが痛みが和らぐかも、と思った瞬間、カタン と天井が鳴る。
左肩に力を入れ過ぎてるなぁと思った瞬間、カタン と鳴る。
えっ!
ひょっとして、私が考えたことに
「そうだよ。それそれ。それを続けてごらん!」
と言ってるのかしら?
えっー! そんな馬鹿な!!
最初は信じられなかったけれど、あまりにそんなことが続くので、信じないわけにはいかなくなった。
どなたか、私の心を見透かして、賛同して下さっているのだ。
もう遠回りしないように、サインを送って下さっている。
見えない世界と繋がったことで、こうしてサインを受け取ることができる。
多分、ハイヤーセルフだと思っている。
有り難いことである。
感謝している。
②に続く。