マイソウルヒストリー My Soul History

流れにゆだねてソウルのルーツを辿る旅

「斎王」と呼ばれた姫たち

「あなた、倭姫宮に行ってみたら」

と私に言った古事記にお詳しい女性は、こんなこともおっしゃっていた。

「その昔、天皇の代わりに天照大神にお仕えするために、天皇のお姫様達が伊勢に派遣されていたのね。何代にもわたってお姫様達が来ていた。あなたは、そのなかの姫様と何か関係があるのかもしれないわね」

 

気になって調べた。

ネット検索は好きである。

写真は、三重県多気明和町の観光サイトから引用させていただいた。

 

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倭姫が伊勢神宮の礎を築いたのち、新たな天皇の即位に伴って、未婚の皇女などが天皇に代わって天照大神に仕える「斎王」制度が確立されたという。

つまり、天皇の娘や姉妹、従姉妹など、未婚の親族から、斎王が占いで選ばれたのである。

 

選ばれた姫は、慣れ親しんだ都に別れを告げ、200人余りともいわれる従者に伴われて、斎王群行と呼ばれる雅な趣きのある5泊6日の旅を続けて、斎宮に入る。

 

斎宮は、斎王が暮らし、身を清めながら神に祈りを捧げる場所であった。

伊勢神宮の手前15kmの三重県多気明和町にあったことが、発掘調査で分かっている。

 

斎王制度は、飛鳥時代から鎌倉時代まで660年の長きにわたって続いた制度であり、その間、60人を超える姫たちが、斎王という、神と人との架け橋となる重い任務を遂行していた。

 

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神に仕える身であるからこそ、人間らしい側面との間に葛藤が生まれたことは、容易に想像できる。

あの伊勢物語も、そうした斎王の悲恋を描いた物語であるらしい。

(中学か高校のときに習ったのだが、まったく覚えていないけど…)

 

私が過去にどんな関わりがあったのかは、まったくわからないが、今も続く発掘調査から再現した斎王の暮らしを、近いうちに見てこようと思う。

斎宮歴史博物館

http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/saiku/

いつきのみや歴史体験館

http://www.itukinomiya.jp/